まだホステスをはじめたてでわからないことも多い…という女性にとって、お客様との会話では悩む場面もあることでしょう。
今回は、前回ご紹介した「基本の会話術」に続き、「これはしてはいけない!NGな会話」について紹介していきます。
前回の記事はこちらから。
【ホステスの会話術】NGトーク&会話のコツ:一言多いご挨拶
前回の記事で、触れないほうが良い話題などについて一部書きました。
そのほかにも、お客様に対して来店にあたりご挨拶をする際、気をつけるべきことがあります。
それは「先日はありがとうございました」ということば。
ホステス側としては、前回のご来店のお礼を伝えたいだけだとしても、これが裏目に出てしまう場面もあります。
それはお連れ様がいる場合です。
お客様にはそれぞれ事情があり、周りに飲み歩いていることを悟られたくないケースや、常連客であることを知られなくないケース、または別の人と来店していることがバレるとまずいケースなどがあります。
お客様がどなたかを連れている場合には、お客様本人から前回についての話題が出るまでは黙っておくようにしましょう。
こうした配慮が足りず、お客様を困らせてしまったり、怒らせてしまったというのも、実はよくあるトラブルです。
【ホステスの会話術】NGトーク&会話のコツ:他のお客様の情報
上と似たようなケースで、お客様の来店時の情報などを、他の方の耳に無防備に入れてしまうのも良くありません。
いつどこで誰と来て、どんな会話があったかなど、場合によっては知れるとまずいこともあります。
常連様ばかりが集まる小規模なお店で、世間話の延長で話がでる分には、気にしすぎる必要はないかもしれません。
ですが、お客様同士で仕事上のつながりがある場合などは、特に注意が必要です。
判断しかねる場合には、お客様から
「◯◯さんいつ来た?誰といっしょだった?」
などと聞かれても、むやみやたらに答えず、「いつだったかなぁ…」などとぼやかして、当たり障りない情報のみで、会話を進めていくのが良いでしょう。
【ホステスの会話術】NGトーク&会話のコツ:店外でのご挨拶
店外でお客様にバッタリ会った時も、注意が必要です。
思いがけず外で顔を合わせたときに、気持ちとしてはついつい、気さくにご挨拶してしまいたくなるところ。
けれどもしもお客様がお連れ様とご一緒だった場合は、会釈程度にしておくのが気遣いです。
もしも会話が発生した場合には、お客様側の出方を伺い、お客様から話題が出るまでは、不用意に「ホステスとお客様」という関係であることを口走らないようにしましょう。
名前を尋ねられたら、もっともらしい名字などを名乗っておくのも良いでしょう。
特に家族連れである場合には、細心の注意を払いましょう。気づかないふりをして素通りしておくほうが良い場合もあります。
【ホステスの会話術】NGトーク&会話のコツ:手紙に添える文面
起こりがちなトラブルとして、お客様の会社に、お店からDMやお中元・お歳暮を送ったことで、お客様がバツの悪い思いをするということが挙げられます。
お客様によっては、夜のお店との関わりを会社に知られたくないという人もいます。
ひと昔前は、当たり前のように手紙やお中元・お歳暮を送っていましたが、近年は好まれない傾向にもあるため、送る際には慎重に行いましょう。
また、そういったものに添える一筆も、気をつけるに越したことはありません。
丁寧できちんとした文章や文字で書くぶんにはさほど問題にならなくても、ハートマークや顔文字などが散りばめられた文章で書いてしまうと、万が一お客様本人以外の目に触れた時に、トラブルになる可能性があります。
会社に送る場合には、あくまでもフォーマルな文面を心がけましょう。
【ホステスの会話術】NGトーク&会話のコツ:彼氏や夫の存在を明かす
これは業界では基本中の基本というルールではありますが、実際に彼氏がいても、結婚していても、お客様の前では「彼氏はいません」と通しましょう。
ママレベルになると、結婚してもあえて隠さない人もいますが、はじめたてのうちは隠すのが基本となります。
男性をもてなすお仕事ですから、どんなに気さくな付き合いだとしても、「ひょっとしたら関係が発展するかも?」という余地を残しておくことは大切です。
子どもの存在については、特に隠さなくても良いと言われる場合と、隠したほうが良いと言われる場合があるので、お店と相談するのが良いでしょう。
【ホステスの会話術】NGトーク&会話のコツまとめ
ホステス業で難しいのは、良かれと思ってやったことが裏目にでる可能性があること。
一度の失敗が大きな損失につながることもあります。
逆にそこをおさえておけば、お客様からも好感を持たれやすくなります。
あくまでも相手の状況に気を配り、思いやった言動を心がけていきましょう。