キャバクラなど、指名制のお店で避けては通れないのが、指名なく来店するフリーのお客様との接客です。
特に自分を指名してくれるお客様が少ないうちは、自分のファンをつかむため、フリーのお客様と接する機会が非常に多いことでしょう。
こうしたシチュエーションでありがちなのがお客様に「チェンジ」と言われるケースです。
そもそもキャバクラなどで使われる「チェンジ」とは?
「チェンジ」とは、お客様の席に着いたキャバ嬢・ホステスが交代することを意味します。
単純に、店舗責任者が時間ごとに様子を見て女性を変えていくつけ回しのことも含まれます。
お店の采配として多いのが、約15~20分程度で女性を交代させるというものです。お客様は特に指名のない場合、1時間で3~4人の女性と知り合うことができます。長いと30分ごとという采配をする場合もあります。
ただし、一般的に「チェンジする」という言葉は「お客様から女の子を変えてほしいと店側に要求する」ことを指す場合が多くなります。
お客様が「チェンジしてほしい」と言うのはどんなとき?
先に書いたように、15~20分程度で女性が変わっていくため、多少合わない女性にあたっても、あまり気にせず、時間の流れを待つお客様もいます。
しかしよっぽど話が合わない場合や、なにか気に障る言動があった場合などは、お客様からなるべく早めに変えてほしいというアクションが起こることがあります。
このとき、お店のスタッフにこっそり伝えるという配慮をしてくれる男性もいますが、わざとイヤミで女性の耳に届くように「チェンジしてくれ」と声をかける人もいるでしょう。
ケンカをふっかけるように、女性に直接、面と向かって言ってくるような人もいます。
こういった人にあたってしまうと、キャバ嬢・ホステス側も不快な思いをしたり、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
「チェンジ」は女性が悪いから起こるわけではない
ここで心の持ち方としておさえておきたいのが、「チェンジ」とは決して、言われた女性に非があるというわけでないということです。
なかには、失礼な言動をしてしまい相手を不愉快な気持ちにさせてしまった場合もあることでしょう。
しかし多くの場合は、「好みではない女性に時間を割くのがもったいない」「早く好みの女性に出会いたい」というお客様側の都合が優先されただけなのです。
ひとりのお客様にチェンジと言われたからといって、その女性の価値がないわけではありません。
ほかで多くのお客様から支持を集めている女性や、万人受けするタイプの女性でさえ、チェンジと言われてしまうこともあるのです。
また、新規のお客様の場合、初めての店で憂さ晴らしとして女性に厳しくあたる人もいます。
配慮なく相手が傷つくようなことを言い捨てるような人には、かえって長い時間拘束されないほうがラッキーといえるかもしれません。
キャバクラなどでの「チェンジ」は相性の問題
いずれにしても、合わない人と無理に合わせるのは、お客様側も女性側も気を遣うもの。かえって合わない人に接客する時間が短く済んだと割り切って、前向きにとらえましょう。
お客様にはきちんとお礼をし、笑顔で席を立つのが良いでしょう。
また、あまりにもお客様からチェンジされることが多い女性は、接客に問題がある可能性も否めません。さすがに何度も続いているというような場合は、周りのスタッフや女性に尋ね、自分の課題を探るのが良いでしょう。