ナイトワークをするにあたって、原動力にもなると同時に、失敗も招いてしまうのが「承認欲求」です。
うまく使えば成果につなげることもできますが、そうでないと売り上げも下がり、同僚ホステスともうまくいかないという結果を招いてしまいます。
今回は、ホステス・キャバ嬢のための「承認欲求」をうまく扱う方法についてご紹介します。
ホステス・キャバ嬢にとっての「承認欲求」とは
「承認欲求」とは、「愛されたい」「認められたい」「評価されたい」といった誰にでもある欲求のことです。
もちろん、どんな仕事をしていても、日常生活を送るだけでも、こういった欲求は湧いてくるでしょう。
ただし、ホステス・キャバ嬢は、自分の中にあるこれらの感情を、特に引き出しやすい仕事であるといえます。
お客様を自分のファンにして、何度もお店に来店してもらうというのは、「愛されたい」「認められたい」という欲求があるからこそ、仕事の原動力になりうるものだからです。
健全な形で承認欲求を昇華できると、売り上げも上がり、気持ちよく稼ぐことができます。
なぜホステス・キャバ嬢同士で嫉妬が起こる?
逆にこの承認欲求が強すぎ、昇華の仕方がわからないと、厄介なことが起こります。
- 他のホステス・キャバ嬢への嫉妬が激しくなり、人間関係がうまくいかなくなる
- お客様との関係が悪くなる
こういうことに陥りやすいシチュエーションとしては、「自分のお客様が他の女性に指名替えした」というのが最たる例です。
ここまでいくとかえってスッパリ切ることができるかもしれません。
しかし一番感情の整理が大変なのは、
「他店の女性にハマり、明らかに来店頻度が減った」
「指名はわたしだけど、明らかに同じ店内の別の女性に関心を持っている」
などの状況です。
これらの状況を目の当たりにしたときに、激しい嫉妬にかられてしまうというものです。
ホステス・キャバ嬢の承認欲求が強すぎると起こりうること
これは、お客様のことを男性として意識しているわけではなくても、起こります。
「自分から関心が離れることが受け入れられない」
「自分のものだと思っていたものが、誰かに奪われるのが怖い」
という感覚に近いかもしれません。
しかし本来、お客様は自由にお店や女性を選んで良いはずなのです。
また、人間である以上、慣れが起こると目新しいものに惹かれるのもやむを得ないこと。
それなのに過剰に嫉妬してしまうと、他の女性への当たりがきつくなったり、その女性を遠ざけようとしてしまったりすることになります。
結果的に、人間関係が悪くなって仕事がしづらくなってしまうということも起こるでしょう。
お客様に対しても、露骨に不機嫌な顔をしたり、責めるような表現をしたり、やたらとお客様の行動を制限しようとしたりしてしまいます。
または、関心を取り戻そうと、変にご機嫌を伺ったり、レスポンスが悪いのにメールを送り続けてしまい、「しつこい」とかえって距離を置かれてしまったりします。
関心をひきたくて思わせぶりなことをしてしまい、必要以上の色恋トラブルを招くこともあります。
円満に解決するコツは「認められたいポイント」を変えること
こうした場面で承認欲求をうまく活用するコツは、「認められたい」という気持ちの置き場所を、「わたしだけが特別に思われたい」から変えることです。
つまり「お客様が喜ぶことをプロデュースすることで、絶大な信頼を得る」ほうに変えるのです。
お客様が喜びそうな女性を、自ら進んでヘルプにつけ、お客様が喜びそうな場所へアフターでお連れするなど、「わたしが主役」でなくともお客様が喜ぶ場面をたくさんつくることです。
それによって、「この女性はいつも自分の喜ぶことを考えてくれる」ということになり、違った形でお客様から「認められる」のです。
そのために、周りの同僚女性に力を借りようと思えば、感謝こそすれど嫉妬に変わることはありません。
ホステス・キャバ嬢こそ、「自己承認」を心がけるべし
こういったことを自然にできるようになるためには、他人からの承認を求めるのではなく、「自分自身を承認する」ことが大切です。
日頃から、自分のがんばりを認め、自分の良いところに着目し、自分を慈しみ、大切にすること。
一時的な売り上げや、特定の誰かとの人間関係には左右されない「自分には素晴らしい価値がある」と自信をもつこと。
こういったことを定期的に振り返る訓練をすることで、自己承認を深めていくことができます。
承認欲求が強いホステス・キャバ嬢はあえて大きな店で働くのがおすすめ
承認欲求が強すぎる、と自覚がある女性は、あえて在籍人数の多い大きなお店で働くことをおすすめします。
そういったお店の方が、競争が激しく嫉妬がいざこざも多いと思われがちですが、実は人数が多いと、容姿が良い・トークが上手い・能力が高い女性はたくさんいるので、かえって嫉妬がなくなります。
むしろ、それぞれキャラクターもたっており、自分独自の魅力でお客様をつかんでいく女性が多いので、「自分の強みはなんなのか」に集中することができます。
ホステス・キャバ嬢が嫉妬に飲まれないためには、自分を承認しつづけること
「愛されたい」「認められたい」「評価されたい」と思うのであれば、まずは自分が、自分自身を愛し、認め、評価するように努めてみましょう。
それができると、健全に同僚ホステス・キャバ嬢や、お客様へも関わることができ、仕事の成果にもつながるようになります。
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