夜のお店にも季節ごとにさまざまなイベントがあります。そんな中、3月のひなまつりでは、ホステスたちも着物を着てお客様を迎えるという場面もあるでしょう。
今回はひなまつりにむけて、ホステスがおさえておくべき着物の柄についてご紹介します。
たまにしか着物を着ないホステスはレンタル着物を活用すべし
正直なところ、着物はルールが難しい印象があるため、着るのをためらってしまうという人も多いかもしれません。
もし自分で着物をもっておらず、着付けもできないという場合には、いっそのことすべてをお店の人にお任せするのが一番です。
夜のお店に向いている柄や、その人のポジション(ママなのか、ごく一般のホステスなのか)や、どんな色や柄が似合うかを判断してくれるので、間違いがありません。
夜のお店の界隈にある着物レンタル店であれば、価格競争もあるため、リーズナブルに対応もしてくれるでしょう。
なお参考までに、銀座でのレンタル相場は、安いところで8,000円台~。1万円前後でレンタル可能ですが、予約に限りがあるため必ず早めに確認しましょう。ここに着付け料金で2,000円~みておくと良いでしょう。
ホステスがひなまつりで着物を選ぶときは柄・文様に注意
自分で着物を持っている場合など、レンタルせずに着物を選ぶ場合、柄えらびが重要となります。
着物は季節ごとに適した柄が違うため、季節外れの柄を選ばないように気を付けましょう。
こういったルールについて「もっと寛容に考えるべき」という声もあるものの、お客様のなかには気にする方もいるでしょうから、ベーシックな路線をおさえたほうが安心です。
ホステスがひなまつりで選ぶ着物:おすすめの色
ひなまつりは春先のイベント。とはいえまだ寒い季節でもあります。こんな時期にはパステルカラーやピンクがおすすめ。
なお、藤色・緑色は桜の時期が過ぎるあたりから着るのがおすすめです。
ホステスがひなまつりで選ぶ着物:おすすめの柄
おすすめの柄は次の通り。
- 桜(3月中旬開花)
- 藤(4月中旬開花)
- 菖蒲(しょうぶ・あやめ・5月上旬開花)
- 杜若(かきつばた・5月中旬開花)
桃は、春に合った柄ではありますが、ひなまつりには季節外れの印象を与えてしまうかもしれません。
ほかにも春を象徴する柄は次のようなものがあります。
竹、笹、楓、葵、薔薇、霞、雀、蝶、貝、魚、蝙蝠、立雛、花籠
季節の草花モチーフを着る際の注意点
着物のルールとして、「季節を先取る」というものがあり、季節ぴったりの草花のモチーフがあしらわれたものより、一歩先の季節の草花のモチーフを取り入れるとおしゃれとされています。
逆に、季節ぴったりのものや、季節外れのものは着ない方が良いでしょう。
春先におすすめの着物の柄:桜
桜そのものは、日本を代表する柄なので、花だけであれば通年通して着ることができます。ただし、枝や幹まで描かれている場合は、春用の柄と思っておくのが良いでしょう。
桜については、満開の季節に桜柄の着物を着てしまうと「桜と競い合っている」とみなされます。桜の着物が着られるのは、三分咲きのころあたりまでと思っておくのが良いでしょう。
関東圏では3月下旬に桜の開花が予想されます。ひなまつりの季節においては、ぴったりの柄かもしれません。
春先におすすめの着物の柄:牡丹
牡丹の花の開花時期は、春牡丹が4~5月ころ(寒牡丹が10月~1月、冬牡丹が1月~2月ころ)で、春におすすめの柄です。
ただし、こちらも日本を代表する花なので、ほかの草花と混合で描かれている場合や、抽象的に描かれている場合は、通年着ることができます。
春先におすすめの着物の柄:藤
藤の開花時期は桜が散ったころからとなります。気持ちとしては少し早いですが、春におすすめの柄ですので、ひなまつりの時期にも活用できるでしょう。
通年着られる草花の柄・文様
着物に次の草花の柄・文様が描かれている場合は、通年着られると思っていて良いでしょう。
梅、桜、松、竹、笹、牡丹、瓜、柳、楓、紅葉、菊、葡萄、桐、橘、椿、唐花、唐草、柘榴、薔薇、蓮
または四君子(蘭、竹、菊、梅)や四季折々の草花が合わせて書かれているもの
ひなまつりはホステスも着物で美しく着飾ろう
着物のルールには諸説あり、人や呉服屋によって違ってくるということもあります。
最終的には本人が着たいものを着るというのが一番良いでしょう。ひなまつりには春めいた季節ですから、自分がより一層引き立つ着物を着て、お客様をお迎えしてはいかがでしょうか。
Copyright secured by Digiprove © 2019 Nadeshico