長くホステス・キャバ嬢をしていると誰にでも起こりうる出来事が「お客様の心変わり」です。
いちいち気にしていては身がもたない仕事ですが、嫌な気持ちになるのも当然のこと。
今回は、そうしたお客様の心変わりに直面した場合の、心の持ち方についてご紹介します。
ホステス・キャバ嬢が心変わりされた場合の例
心変わりの例としては、
- 連絡がとりにくくなった(LINEの既読スルー・未読スルーなど)
- 来店回数が減り、よその店に通っていると知った
- 永久指名制ではない店で指名替えをされた
などがあるでしょう。
こうしたときに大概、真っ先に不安になるのは何か気分を害すようなことをしただろうかということです。
もし何か粗相があったり、お客様の意に介さないことがあった場合は、問題の解決に努める必要があります。
本人に直接聞かずとも、周りに様子を伺うなどして原因を探ってみましょう。
お店や女性に非がないのに、わがままな理由でご立腹されている場合や、価値観の違いでどうしても折り合いがつかない場合もあります。
その場合は必要以上に気にしすぎず、「仕方ない」と割り切ることもひとつです。
心変わりはあくまでもお客様の都合であって、ホステス・キャバ嬢に非があるわけではない
先に書いたことと通じる部分でもありますが、決定的な出来事(明らかな粗相やケンカなど)がないのに、「なんとなく合わないな」「なんか嫌だな」とお客様から距離を置かれてしまうこともあります。
こういう場合は、あまりしつこくせず、様子を見守っておくのが良いと言えます。
そもそもですが、お客様の心変わりは「よくあること」と捉えます。
自分に非がある場合ばかりではなく、単純に相性の問題であったり、お客様側の都合だったりすることもあるので、落ち込みすぎる必要はありません。
逆に、腹を立てるのも考えものです。
基本的に、お客様は自由であるべきなのです。義務感で通うものではありません。
自分に置き換えてみるとわかりやすいでしょう。
一時期ハマって、しょっちゅう通っていたラーメン屋さんがあったけれど、味は変わらないのに、だんだん慣れて飽きてきてしまった…
やがて他の店をいろいろ回るようになり、そのラーメン屋さんへの来店回数は減ってしまった…
店員さんとも顔なじみなので、なんとなく顔を合わせると気まずいので、近くは通りにくい…
これに近いようなことは、誰にでも経験はないでしょうか。
夜のお店、ホステス・キャバ嬢に対しても、基本的にはそれと同じことがいえるのです。
特に遊び慣れているお客様の中には、刺激を求めて常に新しい女性を探している人もいます。
こういう人は長くつなぎとめておくこと自体が難しいですし、最初に立て続けに来店したあとは、気が向いたらきてくれたらいいな程度に気長に待つくらいがちょうど良いです。
また、経済的な事情など、言いにくい理由があって来店頻度が下がっているお客様もいます。しかし、カッコ悪いから…とそれを言わないことも往々にしてあります。
来店頻度が下がった理由に、思い当たる節がない場合は、「わたしにはわからない事情があるのかもしれない」程度にゆったり構えておくのが良いでしょう。
ホステス・キャバ嬢が心変わりしたお客様に遭遇した場合の対応とは
そのように避けられていたお客様と、万が一ばったり顔を合わせてしまった場合は、どうしたら良いのでしょうか。
その場合は、何事もなかったかのように「会えて嬉しいです」としておくのがおすすめです。
相手はただでさえバツが悪いでしょうから、そこで嫌な顔を見せてしまっては、なおさら溝が深まりかねません。
過剰にそこで営業をかけるでもなく、「また飲みましょうね〜」程度ににこやかにしておくと、今後の来店につながりやすくなります。
ホステス・キャバ嬢が指名替えをされてしまった場合の心の持ち方とは
同じ店舗の中で指名替えをされてしまった場合は、よりシビアな問題です。
これは、永久指名制のない店では起こりうること。
永久指名制でなくとも、気を遣うお客様であれば、そのような行動に出ることはないでしょう。
しかし、他にお気に入りの女性を席に呼ぶ場合には、その様子を目の当たりにすることにもなりかねません。
嫉妬や悲しみ、怒りなど、ネガティブな感情が湧いてしまうことでしょう。
まずそれらは「人間として当然のこと」と、自分で受けとめることです。
その上で、先に書いたように、「かといってお客様を縛るのもお門違い」と割り切るのが良いでしょう。
店内で顔を合わせた場合にも、にこやかに挨拶程度はしておくのが無難です。
気軽に指名替えする人は、また気軽に指名替えを繰り返すことがあります。また気が向けば指名が戻ってくるでしょう。
しかし、長くつなぎとめておけるお客様ではないかもしれない…とだけは常に覚悟しておきましょう。
やらないほうが良いのは、新しい指名の女性に意地悪をしてしまうこと。
万が一、その新しい指名の女性が、マナー違反をしてお客様を奪ってしまう形になったのだとしたら、腹が立つのも当たり前ですが、あくまでも女性ではなく、それでなびくお客様側の問題だと割り切りましょう。
新しい指名の女性や、店そのものの利益になることを受け入れる姿勢を見せることで、周りからの評価は上がります。
むしろそういう姿を見せることで、周りからも信頼を得られていき、より仕事がしやすくなっていくことでしょう。
自分が商品であるホステス・キャバ嬢だからこそ、心変わりや指名替えをゆったりと受け入れてみよう
ホステス・キャバ嬢にとっては、自分が商品。
心変わりをされてしまうことは、当然ながら気分が良いことではありません。
しかし、あくまでも自分に非があるのではなく、お客様側の都合である部分も大きいと心得ておくと、気持ちも楽になるのではないでしょうか。
離れてしまったお客様をバッサリ切る女性もいますが、ゆとりを持って構えられるようになると、より一層、新たな可能性が広がっていくことでしょう。