ホステスの仕事のひとつが「営業メール・営業LINE」。でもはじめたてのひとにとっては、どのようにしたら良いか、とても悩みどころですよね。
今回は、ホステスになりたての女性に向けて、営業メール・営業LINEの基本についてお伝えします。
ホステスのメール・LINEでの営業方法は人それぞれ
まず、大前提として、ホステスにもいろいろなタイプがいます。
初対面で強烈なインパクトがあったり、マイペースだったり、ちょっと無礼なくらい距離を詰めてきたり…というのがかえって魅力的な女性もいます。
そういった方々のなかには、連絡がマメでなかったり、特に営業をかけなくてもお客様を呼べるという人もいます。
ただしそれはあくまで個性と経験の部分であることを忘れてはいけません。
この記事では、ホステスデビューしたての人に向けて、基礎的な部分をお伝えしていきます。
全てのホステスの勝ちパターンであるとは言えませんので、あくまで参考にしてください。
慣れてきたら応用したり、自己流にしていくのが良いでしょう。
ホステスの営業メール・LINEでのNG行為
ホステス初心者で、これだけはやらない方が良いというNG行為は
- レスポンスが異常に遅い
- 必要最低限の連絡すらとれない
です。
当然、ダブルワークをしていたり、子育てをしているホステスもいるでしょうから、四六時中連絡がとれる状態ではない人もいるでしょう。
また、本来は連絡不精、という性格的なものを抱えている人も多くいます。
ただ、即レスとまではいかずとも、お客様からの連絡には手が空いたら返信するというのを心得ておきましょう。
ベストは、常に自分が送った返信でラリーを終える状態を作っておくことです。
特に来店予約に関することなど、急ぎの連絡へのレスポンスが悪いと、印象は良くありません。
これが自分から連絡先を尋ねた相手なら、なおさらです。
どうしてもレスポンスが悪くなりそうな懸念がある人は、「ダブルワークなので、なかなか返信ができなくて」など、あらかじめ角が立たない理由をつけて、もともと返信が遅くなりがちだということを伝えておくのが良いでしょう。
ホステスから距離を置きたいお客様へのメール・LINEのかわし方
例外として、あえてお客様と距離を置きたくて、レスポンスを遅くする…ということはありえます。
ストーカー気質など、身の危険を感じる相手であったり、いくらやりとりしても一向に来店する気配がないなどの場合です。
こういった場合、お客様がどういった経緯で知り合った方なのかを気にしておく必要があります。
新規・フリーで来店し、自分と縁が切れても大して周りに影響がない場合は、自己判断で良いでしょう。
しかしお世話になっている先輩ホステスとつながりがあったり、常連客のお連れ様である場合などは要注意です。
こういった場合は、連絡を無視したり遅らせたりすると、必要以上にトラブルが大きくなる場合があるので、必ず当事者に相談してから行動するようにしましょう。
最適なホステスからの営業メール・LINEの頻度
こちらから営業メールや営業LINEをする場合、最適な頻度はあるのでしょうか。
これはあくまでも「相手による」と言えるでしょう。
返信がマメに来る相手であれば、それなりに細かいペースで送っても良いでしょう。
しかし返信がない相手には、しつこすぎない加減を見定めて行く必要があります。
こういった相手には、「お変わりないですか?」程度の、返信を要求するようなメールやLINEは避け「あなたのことを気にかけています」とアピールできるような内容が良いでしょう。
また、返信が来ないからといって、「わたしに関心がないのね」とまったくメールやLINEをしないのも性急な判断です。
「返信はしないけれど、メールやLINEをくれる分には歓迎」「開封したので読んだということは伝わるよね?」という感覚の男性もいるからです。
月に一度、数ヶ月に一度程度でも、定期的にメールなどをいれておくことで、忘れた頃に「いつも連絡をくれるから」と来店してくれるケースもあります。
中には、LINEを未読のまま放置している割に、何の悪びれもなく普通に来店するお客様もいらっしゃいます。
夜のお店で遊び慣れている男性ほど、営業メールや営業LINEも慣れっ子というもの。
かわし方もそれぞれあるので、あまりホステス側が悩みすぎる必要はないのかもしれません。
なお、基本的に、連絡先の交換をした場合は、連絡しても構わないという意思表示だと捉えて良いかと思いますが、名刺交換だけをして、名刺に書かれてある連絡先に連絡する場合は、「こちらに連絡してもご迷惑ではないですか?」と尋ねるのが無難です。
また、会社に夜のお店との関係を隠したいお客様もいます。
手紙やはがき、お歳暮やお中元といった郵送物は、こういった意味で近年、好まれなくなっていますので、送る前に一度確認した方が良いでしょう。
ホステスが心得ておくべき営業メール・LINEのポイント
返信のあるなしに関わらず、あまりにも「お店に来て」といった内容ばかりだと、商売っ気が出すぎてしまい、お客様も興ざめしてしまいます。
相手に合わせて、来店を促すだけではなく、メールやLINEそのものを楽しむような内容を送るのも良いでしょう。
また、あまりにも長いラリーも気をつけましょう。
メールやLINEだけで満足してしまうと、来店につながりにくくもなります。
逆に、気をつけるべきは、「身の危険を感じる」方とのやりとりです。
ストーカー気質である、内容が過激であるなどの、身を守るべきと感じる相手に対しては、自分から営業するのは極力避け、相手から来た時のみ、一言二言当たり障りなく返すようにするのが良いでしょう。
また、判断に迷った場合は、お店の先輩がたに相談するようにしましょう。
マメにメール・LINEをするホステスは人気が出る
何も営業をしなくても人気のあるホステスもいますが、基本的に、マメなホステスは人気を獲得しやすい傾向にあります。
マメというのは、お客様にしつこく営業メールや営業LINEをするということではなく、お客様の要望に的確に沿った返しをすることです。
お客様の好みを覚えておく、前回した話を覚えておく、ここぞという時に外さない連絡をいれる…など。
お客様の状況を把握し、仕事やプライベートの忙しさなども考慮した上で、一番良いタイミングで的確に言葉をかけるホステスは、間違いなく人気が出ます。
また、来店後には必ずお礼を入れるなど、礼儀をきちんとわきまえている方が、当然ながら好まれます。
ホステスは自分にも無理なく営業メールやLINEを送ろう
毎週、毎月、数ヶ月に一度…など、営業メール・営業LINEは、相手によって頻度を変えていきましょう。
また、相手に合わせるだけでなく、自分のペースに巻き込み、無理をせず仕事を続けていくことも大切です。
自分にとって負担がない範囲での営業をしつつ、「来た連絡にはきちんと返す」「お礼や挨拶など最低限の礼儀を大切にする」ようにすることが、支持されるホステスの第一歩です。