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店外デート&休日デートの断り方ってどうしてる?ホステス・キャバ嬢のリアルな対処法

ホステス・キャバ嬢をいつも悩ませるのが「お客様からの店外デート・休日デートのお誘い」。

何度も来店してくれるような人であれば、「日頃の感謝も込めて」「長期的なつながりを見越して」応じることもやぶさかではないかもしれません。

親しくなって人間的に長く付き合いたいお客様であれば、ふつうに楽しい時間を過ごしたいとも思うもの。

しかし、それらにあてはまらなければ断りたいのが、ホステス・キャバ嬢の本音でしょう。

ホステス・キャバ嬢を店外デートに誘いたがる男性の心理とは?

そもそもなぜお客様が、ホステスやキャバ嬢と店外デートしたがるのかは、こちらの記事でご紹介しました。

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ほかにも、なぜか「ホステスやキャバ嬢をやるくらいなのだから、男との出会いを求めてるんだろ」と思い込んでいる男性もいます。

女性側からしたら、あくまで仕事として働いているだけであり、どうしてそんな発想になるのか不思議で仕方ないことでしょう。

実際に、プライベートでは彼氏や旦那がいる女性も、当然いるわけですが…。

また、「外で会えば、自分は店に行くより安く済むうえに、女の子もタダで美味しいもの食べられて満足だろう」と考える男性もいます。

実際のところ、ホステス・キャバ嬢からすると、気心の知れていない「お客様」と、外で美味しい食事を食べるより、店で売上や指名本数を増やしてもらえたほうが嬉しいのですが、そういう想像がつかない男性もいるのです。

しまいには店外デートを断った際、「どうせ夜の女はそうやって、損得勘定で男をはかるんだな」なんて捨てゼリフを吐く男性もいるので、ホステスやキャバ嬢は、常に理不尽なストレスにさらされていると言えるでしょう。

ホステス・キャバ嬢の店外デートのお誘いへのリアルな対処法

しかし、こうしたやりとりは、ホステス・キャバ嬢にとって日常茶飯事。

特に、大衆向けのリーズナブルな価格設定をしていて、若いフリー客が多いお店で働くキャバ嬢には、こうしたお誘いも必然的に多くなるといいます。

本音を吐露してバッサリ切るのも一つの方法ですが、できたら穏便に済ませたいところ。

また、相手によっては当たり障りなくかわしておきたいのも事実です。

今回は、過去にインタビューした方々から、ノウハウを集めました。

店外デートのお誘いへの対処:お客様の優先順位をはっきりさせる

「まだ会って間もないお客様から、店外デートに誘われたらどうしていたんですか?」との質問に、「断りますよ!」とあっさり答えてくれたのは、板橋でナンバーワンキャバ嬢として活躍していた、ミサキさん。

「だって、それなら足繁く通ってくださるお客様に、時間を使いたいじゃないですか。それをはっきり伝えます

まだ会って間もない方にプライベートの時間を使うより、わたしにはもっと大切にしたいお客様がたが先にいるんです、と」

とはいえ、太いお客様となってくださり、足繁く通ってくださる方とも、頻繁に外で会うようでは、商売として成り立ちません。

そういう方には、「日にちが遠めの約束を取り付ける」というテクニックも教えてくれました。

詳しくはこちらの記事でご紹介しています。

スーパーヘルプからナンバーワンへ-キャバ嬢・ミサキさんの接客ノウハウをご紹介【シリーズ・十人十色】さまざまなエリアや働き方をご紹介していく本企画。今回のお相手は、キャバクラでナンバーワンを獲得するなどして活躍し、現在は昼間の営業職に注...

店外デートのお誘いへの対処:仕事前に会って同伴につなげる

銀座のニュークラブで活躍していたともみさんの場合は、そういったお客様でもバッサリ切ることはほとんど無かったようです。

「仕事前の食事の場で、ダメ元で会ってみたら、『せっかく来てくれたんだし、このあとお店に行くよ』と、そのまま同伴に繋がったケースもありました。

うまく繋げられるかどうかは、会ってみないとわからないかなとは思っています」

しかしそんなともみさんも、休日返上で会うということはほとんどなく、メリハリをつけていたとのこと。

知り合ってから来店がほとんどないお客様でもつながりつづける、マメなともみさんの仕事術はこちらの記事から。

誰にでもできることを淡々とやりつづける-銀座ニュークラブでナンバーワンを獲得するともみさんの仕事術【シリーズ・十人十色】さまざまなエリアや働き方をご紹介していく本企画。今回は、美容業での開業資金を集めるために飛び込んだ銀座のニュークラブで、ナンバーワンを獲...

店外デートのお誘いへの対処法:トラブルに発展しそうな男性には仕事だと明確に伝える

「トラブルを避けるためには、一線引くところははっきりさせておくべき」と話すのは、銀座の黒服としてのキャリアが長いAilesのオーナー。

「中にはストーカー化するお客様もいるわけですが、外で会われるとお店側は守りきれません。

女性自身が自己責任・自己判断でこなしていかなくてはいけない部分も多い仕事。

だからこそ、思い込みの強いお客様や、店外デートのお誘いばかりが過剰なお客様には、『わたしはそういうつもりがない』とはっきりお伝えする場面も必要だと思います」

男性同士のお客様の付き合いはまた独特。男女間でのやりとりでは、また違った対処をしないと…という見解のようです。

以前は銀座クラブの統括マネージャーとして、多くのホステスに関わってきたAilesオーナーの仕事術はこちらの記事から。

【黒服出身オーナーに聞く】黒服として働くときに心得るべきお客様やホステスとの接し方とは夜のお店に必要不可欠な存在である「黒服」。最近では女性の黒服も増えてきましたが、多くは男性です。 ホステスが主役ともいえるクラブや...

ホステス・キャバ嬢のリアルな「店外デートのお誘いへの対処法」

「わたしは、会ったばかりで誘ってくるようなお客様は、即ブロック
わたしの時給も払わずに外で会おうなんて、ムシが良すぎるでしょ?
嫌な気持ちになってまで仕事していたら、自分が嫌いになっちゃうので、無理しません」
(キャバ嬢歴10年・Hさん)

外で会わないと店に行かない…と言われるようになったら、逆にもう潮時かなと思います。
あくまで仕事ですから、それを理解していただけない方とはもうお付き合いできません、とはっきり伝えます。
その分、他のお客様を獲得するようにがんばりますね」
(キャバ嬢歴3年・Mさん)

長く付き合いのあるお客様で、休み返上でも会って良いなと思える人とは会います。
そう思えるほどの方の場合は、交通費と称して時給分のお金をくださる方もいますね。

けど、それをやりすぎると、お店への不義理にもなってしまうので加減が難しいところではあります」
(ホステス歴7年・Mさん)

「とにかく、自分に無理をしないのが一番です。やりたくないことをやり続けると、気持ちがすり減らされてしまう仕事なので。
嫌だなと思ったことは、遠慮なく断るのが良いと思います。
副業ホステスの場合、たとえその道一本だとしても、ダブルワークが忙しいなどという設定をリアリティをもって話しておくのも、やんわり断る方法ですね」
(ホステス歴15年・Rさん)

ホステス・キャバ嬢を長く続けるために、店外デートのお誘いは上手に対処しよう

店外デートのお誘いにどう対処するかは、あくまでホステス・キャバ嬢自身の腕にかかっています。

あくまでも、誘われているということは、自分に関心があるということ。

それを前向きに捉えつつ、ストレスを最小限にとどめながら仕事をしていくのがよいでしょう。

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