働く前に

お酒が飲めなくてもホステスになれる?ぴったりの働き方とは

これからナイトワークデビューしようとする人にとって、気になるのは「お酒を飲む量」でしょう。

実際のところ、ホステスという仕事はお酒が強くなければ務まらないのでしょうか?

お酒が飲めないホステスもいる!

実は、成功している女性にも、お酒が全く飲めなくてもホステスとして成功している人たちはいます。

そもそも、お客様をお酒の席でおもてなしするのが仕事なので、「お酒を飲むのはお客様、お酒をお作りしお話することがホステスの役目」と考えれば、必ずしもお酒に強い必要はありません。

お酒に強い人がホステスに向いている理由とは

それでは、なぜホステスという仕事が、お酒を飲まないと成立しないと思われがちなのでしょうか。

お酒を飲めるホステスのメリット:たくさん飲むほど報酬が上がるから

これには、ホステスの給与体系が大きく影響している場合があります。

ホステスには、大きく分けると、「売上制」といい、自分のお客様の売上によって報酬が変動する働き方と、ベースが「時給制」で、何時間働いたかによって給料が変わる働き方に分けられます。

時給制の場合でも、お客様と同伴やアフターをしたり、お客様からドリンクを飲ませてもらった時に、プラスの報酬を与えているお店もあります。

つまりよっぽど「時給のみ」と固定されたお店でない限りは、「飲めるだけ飲んだほうが自分のメリットになる」と言えるのです。

通常、お客様が支払う代金には、次のようなものがあります。

  • セット料金
  • ボトル料金
  • 指名料金
  • その他のドリンクやフードの料金
  • サービス料金、TAX

セット料金は、◯分単位で加算されていく「時間制」のお店と、何時間いても料金が変わらないお店とがあります。

ボトル代金については、ハウスボトルが用意されているお店でハウスボトルのみを飲む場合はかかりませんが、「ボトルキープ制」を導入しているお店では必ずかかる金額です。

これは、1本なくなるごとに、新しいボトルを下ろしていくシステムで、原価の数倍の値段設定がされています。

それ以外に飲み物や食べ物を頼んだ場合はさらに料金が加わり、お店によっては指名料、さらにそれらの合計金額にサービス料やTAXが加えられます。

セット料金は、時間制を導入していないお店では、何時間いてもらっても金額が変わりません。

指名料も固定でしょうし、指名制を導入していないお店では、そもそも発生しません。

したがって売上を重視するとすれば、ボトルの料金やドリンク料金を増やしていくようになるのです。

つまり、自分もたくさん飲めるほど、消費するお酒の量が増えるので、売上につながると考えるホステスも多いのです。

お酒を飲めるホステスのメリット:お客様と一緒に飲めるほうが好感度が高いから

女性がいるお店にいらっしゃるお客様は、お酒の「場」を楽しみにきています。

自分ばかりが酔って、周りが冷めている…というよりは、いっしょに飲んで酔って楽しむ、ということを重視する方もいます。

「いっしょに一杯どう?」と聞かれた時に、「いただきます」とお酒をいただき、ほろ酔いで会話を楽しめる女性のウケが良いという側面もあるのです。

また、ボトルキープ制を導入しているクラブなどでは、ホステスも同じボトルからお酒をいただくことが一般的です。

自分がお酒が苦手だからといって、他の飲み物を頼むようでは、お客様に金額的な負担がかかってしまいます。

それを好まないお客様もいますし、ホステスからもおねだりしにくいという一面もあるでしょう。

けれどお酒が飲めなくてもホステスはできる!

ここまで、お酒を飲めたほうがメリットになる点を挙げましたが、ここからは、お酒が苦手なホステスのメリットについても触れましょう。

お酒が苦手なホステスの最大のメリットは、「お客様を楽しませることに徹することができる」ことです。

先に書いた通り、お客様が楽しむからこそ、ホステスという仕事は成立しています。

お客様が会話を楽しみ、お客様がお酒を飲む…あくまで主役はお客様なので、ホステスの仕事は本来、それをお手伝いすることなのです。

お酒が苦手なホステスは、自分が飲めない分、お客様に飲ませることが上手な人も多くいます。

会話が最高のお酒のつまみとなり、ついついお酒が進んでしまった…といった風にです。

また、ガツガツ飲む姿を見せるホステスは、売上を露骨に狙っているとバレバレで、お客様からの印象も良くありません。「ほどほどに」しているほうがお客様から好まれる場合も多くあります。

酔った女性もかわいいと喜ばれますが、どんなときもしっかりと正気を保ちつつ、接客に徹することができるホステスは、お客様からは重宝されます。

もちろんシラフであっても、酔ったお客様に気を遣わせないような、ノリの良さは必要です。

ホステスがお酒を飲むかどうかはお店のシステムにもよる!

実は勤めるお店の形態によっては、お酒をたくさん飲まなくても、まったく差し支えがない場合もあります。

お酒が飲めないホステスに向いている店:キャバクラ

お酒に弱くても差し支えがないお店としての代表格はキャバクラでしょう。

多くのキャバクラでは、ハウスボトル制を取り入れているものの、そのボトルにはホステスは手をつけてはいけない決まりになっています。

その分、お客様から許可をいただけた場合は、好きな飲み物を飲ませてもらえるというシステムが主流です。

この好きな飲み物は、フェイクカクテルに変えることもできます。これによってお客様にはわからない形で、ノンアルコールや、薄めのお酒で接客することが可能なのです。

お酒が飲めないホステスに向いている店:時給制のお店

売上制や歩合制のお店ではなく、完全に時給制のお店を選ぶのもひとつです。

時給制とはいえ、お店としては売上を上げて欲しいでしょうから、あまりにも飲めないと居づらくなってしまう可能性もあるものの、自身の報酬についての心配はなくなります。

逆に、売上ノルマのあるキャバクラや、売上のホステスがたくさんいるクラブは、合わないかもしれません。

特にクラブの場合は、お客様のボトルをいっしょにいただくことが一般的ですから、売上制のお姉さん(先輩)のヘルプ(お手伝い)として席につく場合も、飲まざるを得ない空気になりがちです。

もちろん、全くお酒が飲めなくても、売上の世界で活躍している女性は多くいます。

あくまでもやり方次第であるとは言えますが、それ相応の覚悟を決めて臨むことになるでしょう。

チームワークを重視し、お酒に強い人の力を借りられるホステスになる

売上を持つホステスの多くは、同じお店の女の子たちとの横のつながりを大切にしています。

自分がお酒を飲めなくても、お酒に強い仲間の力を借りて、お客様をおもてなしすれば良いのです。

ほかの女性たちへの誠意を見せ、日頃から感謝の姿勢を怠らず、自分が頼られた時には最大限のパフォーマンスで応える人は、周りからも協力してもらいやすいといえます。

お酒が飲めなくてもお客様を楽しませるホステスになろう

結局は、お客様に楽しんでいただくことが、ホステスの仕事の価値となります。

お客様を最大限おもてなしし、何度も足繁く通ってもらえるホステスを目指しましょう。

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